家元

藤間茂充郎(瑞穂扇梢) ごあいさつ

伝統的な舞踊の世界は、先駆の方々が遺された偉大で洗練された伝承を守り、真摯に修練に修練を重ねてゆくことが大切です。

日本の舞踊は、その具象性と抽象性が美的に洗練された、世界に於いても屈指のものであると誇りに思っている人々の力によって、努力され、支えられ、振興されて今日に至っています。

時代と共に、民舞や歌謡舞踊が盛んになり、新舞踊の人口も年々増えてゆくことは、大変喜ばしい事で、日本の平和の中にいて踊ることの出来る幸せを、心から感謝せずにはいられません。

然しながら、昨今の急速な新舞踊の振興に任せて、基礎が疎かになり、見よう見まねのいい加減な手法が伝わってゆく事を、今こそ戒めて、踊る人も、観る人も、教える人も、習う人も、今こそ鑑識眼を磨いて、しっかりとした心得と行儀を身につけて、芸質の高い日本舞踊を目指そうと、日舞研究会はお互いの向上の為に、日々努力を重ねてゆきます。

日舞研究会で互いの向上のために勉強いたしましょう。

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瑞穂寿衣智

《総師範 瑞穂寿衣智》

「礼に始まり礼に終わる」という何気無い言葉も、感謝の気持ちを大切にして、行動にうつしてこその人の道。「踊り」には、「道」という文字はつきませんが、脈々と何百年も受け継がれ、先人が歩まれた道があるからこその伝統芸能です。 「踊り」の正しい技術を学び、そして「踊り」を通じて、自らを謙虚に見直し、しっかりとした心得と行儀を身につける、という先生の教えを信じて、一歩一歩あゆんで参りました。今は先生をお支えし、全国各地のご指導をさせて頂いております。

日本の「芸」とは「人の道」にもつながる事を体得させて頂いた「踊り」への感謝の気持ちを込めて、これからも誠心誠意、ご指導にあたらせて頂きます。宜しくお願い申し上げます。